ロデオ・カルテット─シールドロック─鳥籠編
1話/誰が悪役か
一時期的に、仲の悪い者同士が手を組むと、結果的には成功を共有することは無いと一般に言われている。
それでも懲りずに敵と組むことを選択せざるを得ないのは、彼はもとより敵と称される人々もこの異様な展開の真実を探しているからなのである。
ヴォルラスの元へ向かう彼等は、少なくとも、こんな原因不明の暴走で死ぬつもりはないのである。
ヴォルラスとギバルトのが闘いながら移動するのを、群がってくるDM達を蹴散らして追いかける。
「隊長、これじゃ前に進めません」
何千体居るのか知れないDMに囲まれ始めたスピカが、泣きそうな顔で種を紡ぐ。
「ラミア、命令なさい」
リンメイの鋭い指示に、ラミアが首を振る。
「私の言うこと聞かないよっ」
「くそっ、そこまでデータを書き換えられているのか」
「どういうことですか」
彼がDMを殴り飛ばし、道を確保する間に交わされた会話にスピカが口を挟む。
「核に指示電波を持たせるのは普通よ。
あの女種師のせいで電波データにも狂いが生じたとしか思えないわ」
リンメイは、悔やむように唇を噛み締める。
「また、書き換えることはできませんか」
それでも懲りずに敵と組むことを選択せざるを得ないのは、彼はもとより敵と称される人々もこの異様な展開の真実を探しているからなのである。
ヴォルラスの元へ向かう彼等は、少なくとも、こんな原因不明の暴走で死ぬつもりはないのである。
ヴォルラスとギバルトのが闘いながら移動するのを、群がってくるDM達を蹴散らして追いかける。
「隊長、これじゃ前に進めません」
何千体居るのか知れないDMに囲まれ始めたスピカが、泣きそうな顔で種を紡ぐ。
「ラミア、命令なさい」
リンメイの鋭い指示に、ラミアが首を振る。
「私の言うこと聞かないよっ」
「くそっ、そこまでデータを書き換えられているのか」
「どういうことですか」
彼がDMを殴り飛ばし、道を確保する間に交わされた会話にスピカが口を挟む。
「核に指示電波を持たせるのは普通よ。
あの女種師のせいで電波データにも狂いが生じたとしか思えないわ」
リンメイは、悔やむように唇を噛み締める。
「また、書き換えることはできませんか」