ロデオ・カルテット─シールドロック─鳥籠編
スピカは必死に訴えたが、兵士ブギルはアルバイトの見張りに成り下がっており、コクリートも周りもそれが指名手配の種術師であることに気づきもしない。
文句を言おうも取り合って貰えず、取り上げられた荷物を押し付けられて、スピカは馬車へと乗せられた。
ターミナルとは、種科学による発明でできた機関車が止まる駅のことである。
馬車が止まるとスピカは、引きずるように連れて行こうとした部下の手に思い切り雷を落とした。
「っ、すいません。
本当に、博士はそんなことしませんからっ」
悲鳴を上げた部下から鍵を奪い腕輪を外すと、一緒に乗り込んでいた部下がスピカに殴りかかった。それを間一髪で、種による構成で水を降らせて交わし、スピカは慌てるように自転車を奪いその場から逃走する。
右も左もわからない荒れ果てた町をひたすら走り抜けて、スピカは裏道に自転車を捨てた。
彼の足取りはわからなかったが、先程の話であれば神官が居る場所に行ったことは予測できた。
ショルダーバックから、宛にならない簡易地図を取り出して周りの区域を調べる。
ゲートは三つ。
つまり、この町は三つの町に繋がることになる。
文句を言おうも取り合って貰えず、取り上げられた荷物を押し付けられて、スピカは馬車へと乗せられた。
ターミナルとは、種科学による発明でできた機関車が止まる駅のことである。
馬車が止まるとスピカは、引きずるように連れて行こうとした部下の手に思い切り雷を落とした。
「っ、すいません。
本当に、博士はそんなことしませんからっ」
悲鳴を上げた部下から鍵を奪い腕輪を外すと、一緒に乗り込んでいた部下がスピカに殴りかかった。それを間一髪で、種による構成で水を降らせて交わし、スピカは慌てるように自転車を奪いその場から逃走する。
右も左もわからない荒れ果てた町をひたすら走り抜けて、スピカは裏道に自転車を捨てた。
彼の足取りはわからなかったが、先程の話であれば神官が居る場所に行ったことは予測できた。
ショルダーバックから、宛にならない簡易地図を取り出して周りの区域を調べる。
ゲートは三つ。
つまり、この町は三つの町に繋がることになる。