ロデオ・カルテット─シールドロック─鳥籠編
その、どこに彼が行ったのか若しくは連れて行かれたのかスピカには検討もつかない。
そこで、式紙と呼ばれる想像主が作り出す、命霊(ミコトダマ)と呼ばれる核を持つ生物を二体作り出して空に放つ。そして自分は、裏道から一番近いゲートへと足早に移動した。しかし、スピカの策はすぐさま張られた結界の妨害に阻まれ難を極めた。
ゲートの前で、立ち往生するスピカの元に、同じ結果を持った式紙が帰ってくる。
スピカは、それなら彼もまだこの町に居るのではないかと考えて、式紙に探させた。
すると、ゲートが開いて荷馬車が出てくる。
「あ、あの、すいません。
神様を見ませんでしたか」
スピカがまどろっこしい説明を省いていちかばちか声を掛けると、荷馬車の手綱を握った老人が、目を円くした。
「神様、はて。
確かに変な奴は乗せたが、神様は知らんぞ。
お宮参りなら神官殿に直接頼みなされ」
「あ、ありがとうございます。
助かりました」
スピカはそういうと、ゲートが閉まる前に神官が治める町へと足を踏み入れ、ゲートを管理する神官にその旨を話すと、神官は快く地図を渡してくれた。
(僕が政府側だとばれませんように)
そこで、式紙と呼ばれる想像主が作り出す、命霊(ミコトダマ)と呼ばれる核を持つ生物を二体作り出して空に放つ。そして自分は、裏道から一番近いゲートへと足早に移動した。しかし、スピカの策はすぐさま張られた結界の妨害に阻まれ難を極めた。
ゲートの前で、立ち往生するスピカの元に、同じ結果を持った式紙が帰ってくる。
スピカは、それなら彼もまだこの町に居るのではないかと考えて、式紙に探させた。
すると、ゲートが開いて荷馬車が出てくる。
「あ、あの、すいません。
神様を見ませんでしたか」
スピカがまどろっこしい説明を省いていちかばちか声を掛けると、荷馬車の手綱を握った老人が、目を円くした。
「神様、はて。
確かに変な奴は乗せたが、神様は知らんぞ。
お宮参りなら神官殿に直接頼みなされ」
「あ、ありがとうございます。
助かりました」
スピカはそういうと、ゲートが閉まる前に神官が治める町へと足を踏み入れ、ゲートを管理する神官にその旨を話すと、神官は快く地図を渡してくれた。
(僕が政府側だとばれませんように)