ロデオ・カルテット─シールドロック─鳥籠編
アリトは目的のディスクを取り出し、妖艶纏う笑みを浮かべる。
「それは、お前が持っていて良いものではない。
元に戻せ、いますぐに」
「ええ、構いませんわ。
後ろの方々を、あなたが消して下さるのなら」
「なにっ」
アリトの淡々とした言葉に、驚愕した声を上げてギバル振り向く。
施設から抜け出した、化け物がギバルを殴り飛ばした。
アリトはシスター服にディスクをしまうと、銀雨(ギウ)と名付けた式紙にそれらの相手をさせて、自分は部屋の隅に用意された隠し通路を探し出して、部屋を抜けた。
殴り飛ばされたギバルは、息荒くして切れた唇の血を袖で拭いアリトの後ろを追い掛けようとするが、DMの力により吹き飛ばされた銀雨(ギウ)に激突されて体制を崩す。
危機を感じたギバルは、死に至った兵士を捨てて身の振り構わず通路へと飛び込み、部屋の外、つまりは、陣の庭へと転がり出た。
「結界を解除しろ、捕縛班は速やかに奴らの動きを止めろっ」
「は、はいっ」
近くに居た負傷中の指揮官を捕まえて怒鳴り散らす。
指揮官は、痛む腕を庇い返事を返して結解の核が存在する場所へと全速力で走る。
「それは、お前が持っていて良いものではない。
元に戻せ、いますぐに」
「ええ、構いませんわ。
後ろの方々を、あなたが消して下さるのなら」
「なにっ」
アリトの淡々とした言葉に、驚愕した声を上げてギバル振り向く。
施設から抜け出した、化け物がギバルを殴り飛ばした。
アリトはシスター服にディスクをしまうと、銀雨(ギウ)と名付けた式紙にそれらの相手をさせて、自分は部屋の隅に用意された隠し通路を探し出して、部屋を抜けた。
殴り飛ばされたギバルは、息荒くして切れた唇の血を袖で拭いアリトの後ろを追い掛けようとするが、DMの力により吹き飛ばされた銀雨(ギウ)に激突されて体制を崩す。
危機を感じたギバルは、死に至った兵士を捨てて身の振り構わず通路へと飛び込み、部屋の外、つまりは、陣の庭へと転がり出た。
「結界を解除しろ、捕縛班は速やかに奴らの動きを止めろっ」
「は、はいっ」
近くに居た負傷中の指揮官を捕まえて怒鳴り散らす。
指揮官は、痛む腕を庇い返事を返して結解の核が存在する場所へと全速力で走る。