ロデオ・カルテット─シールドロック─鳥籠編
「なんだよそれ、それだとコクリートに俺等を誘導させたのはやっぱり、変態博士ってことか」
彼は酒瓶を取ることを諦め、カウンターに頬杖を付く。
「博士は関係ないです。
恐らく、ブギルさんが僕らになにかをさせる為に博士を名乗って此処に僕らを呼んだんです。
博士には確認済みですから、間違いはありません」
スピカは、店の主人が差し出してくれた透明な酒に目線を落とした。
「なにをさせようって言うんだ。
まさか、まだ副とヴォルを融合させてとか考えてるわけじゃないだろうな」
「そんな、あるわけ無いでしょう。
それより今は、ヴォルラスさんを引き取りに行かないといけないんです。
隊長もついてきてください」
数ヶ月前。
ラプラス団に所属するブギル達は、紅宝石の実験を兼ねてヴォルラスの愛剣レイラを盗み、彼らをおびき寄せ、人間と人間を融合させ更なる戦闘人間を作るという実験を試みたばかりである。
紅宝石は、人体の未知なる力を増殖させるための代物で、麻薬扱いで闇市で売り買いされている危険な薬だった。
彼とスピカはそれを思い出して苦笑いを浮かべる。
「後処理を島の新しい隊長に任せたのがいけなかったか」
彼は酒瓶を取ることを諦め、カウンターに頬杖を付く。
「博士は関係ないです。
恐らく、ブギルさんが僕らになにかをさせる為に博士を名乗って此処に僕らを呼んだんです。
博士には確認済みですから、間違いはありません」
スピカは、店の主人が差し出してくれた透明な酒に目線を落とした。
「なにをさせようって言うんだ。
まさか、まだ副とヴォルを融合させてとか考えてるわけじゃないだろうな」
「そんな、あるわけ無いでしょう。
それより今は、ヴォルラスさんを引き取りに行かないといけないんです。
隊長もついてきてください」
数ヶ月前。
ラプラス団に所属するブギル達は、紅宝石の実験を兼ねてヴォルラスの愛剣レイラを盗み、彼らをおびき寄せ、人間と人間を融合させ更なる戦闘人間を作るという実験を試みたばかりである。
紅宝石は、人体の未知なる力を増殖させるための代物で、麻薬扱いで闇市で売り買いされている危険な薬だった。
彼とスピカはそれを思い出して苦笑いを浮かべる。
「後処理を島の新しい隊長に任せたのがいけなかったか」