ロデオ・カルテット─シールドロック─鳥籠編
1話/雀に鸚哥に狼
天候は晴れ。
それでも風は冷たく、彼とクルルとチェストの頬を撫でていた。
DMの破壊した町は建物の瓦礫で歩くに歩けない状態である。
それでも、雀と鸚哥の道案内で三人は黙っていても敵の居るであろう場所に近づいていた。
「良いじゃないっすか。
此処に入った方法くらい教えてくれても」
チェストがしきりに聞いたが彼は雀の後を追い掛けて、ひたすら歩くだけだ。
「なあ、本当に神様なのかよ、あいつ」
「そうっすよ。
政府の定めた法律上は」
クルルに答えてチェストは周りを一望した。
危険牌は見当たらないが、油断は禁物と言える。
雀と鸚哥は、そんな奇妙な三人を連れて、町外れに近い工業地域にやってきた。
未知なる力と科学の混合が生み出した世界だけに、工業の発達は著しい。
どこの町にでもある地区で、無色の壁や塗炭屋根が多い。
町の中心部に比べると、破壊も少なく比較的綺麗な道なりだった。
クルルが、何かに気づいて掌を叩く。
「PCグリンティの姉妹PCがある場所だ」
彼が歩みを緩め、チェストが素っ頓狂な声を響かせた。
「PCハピネスっすか」
それでも風は冷たく、彼とクルルとチェストの頬を撫でていた。
DMの破壊した町は建物の瓦礫で歩くに歩けない状態である。
それでも、雀と鸚哥の道案内で三人は黙っていても敵の居るであろう場所に近づいていた。
「良いじゃないっすか。
此処に入った方法くらい教えてくれても」
チェストがしきりに聞いたが彼は雀の後を追い掛けて、ひたすら歩くだけだ。
「なあ、本当に神様なのかよ、あいつ」
「そうっすよ。
政府の定めた法律上は」
クルルに答えてチェストは周りを一望した。
危険牌は見当たらないが、油断は禁物と言える。
雀と鸚哥は、そんな奇妙な三人を連れて、町外れに近い工業地域にやってきた。
未知なる力と科学の混合が生み出した世界だけに、工業の発達は著しい。
どこの町にでもある地区で、無色の壁や塗炭屋根が多い。
町の中心部に比べると、破壊も少なく比較的綺麗な道なりだった。
クルルが、何かに気づいて掌を叩く。
「PCグリンティの姉妹PCがある場所だ」
彼が歩みを緩め、チェストが素っ頓狂な声を響かせた。
「PCハピネスっすか」