意地悪王子☆に囲まれて
音が鳴るくらい素早く顔を上げた

ゴツンっ

「痛っ」

「いてっ」

アタシの頭と、成美クンの顎がぶつかった

10秒沈黙・・・

そこで、飛鳥の登場

「咲、念のため、保健室行っとこ」

「えっ?大丈夫・・」

あっ!

「じゃない・・」

・・・な

「だろ?行こ」

そして、生徒会室を離れ、保健室へ

廊下にでて、しばらくすると

飛鳥が話し出した

「アイツ・・やっぱり・・・」

「へ?」

成美クンのこと??

「入学したときからなんとなく分かってたんだけどさ、アイツ・・・愁は・・・咲のことを、前から知ってる」

「は?」

アタシのことを・・知ってる・・?

話が読めない

「だから、たぶんだけど・・お前と愁は、幼なじみだったんだよ!」

苛ついた声

アタシの息をのむ音が廊下に響く

頭が・・・痛い・・・

座り込んでしまった

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