意地悪王子☆に囲まれて
その瞬間、アタシは飛鳥の胸に収まっていた

「1回しか言わねえから、よく聞いとけ」
「うん・・・」



「俺は、咲が好きだ」




幻かと思った
でも、飛鳥の耳は照れているのか、赤くなっていて
腕はしっかりアタシの腰にまわっていて・・・

こんなに幸せな瞬間なんて、これからの人生あるのだろうか
うれしくてうれしくて
気付いたら涙が溢れていた

「なーに、泣いてんだよ」
そう言って飛鳥はアタシのまぶたにキスを落とした

「うれしくて・・・」
そう言うと
「いつもの咲らしくねえな」
と笑った

「これからも、素直でいろよ」
そう言って、飛鳥はアタシに甘くとろけるようなキスを・・・

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