意地悪王子☆に囲まれて
「飛鳥?」
やっと気付いたのかよ
「咲・・・」

「なんか、俺に言いたいことない?」

そう言うと咲は、俺の胸の中で首をかしげた

「え?」

そう言ったって無駄
簡単にはぐらかすなよ

「あるだろ?」

そう言うと、咲の顔はトマトみたいに赤くなった
(可愛いヤツ)

「アタシ・・・、好きだよ・・・」


「ん?なんて言ってるか、聞こえない。もう一回言って」

嘘だ
ホントはハッキリ聞こえてた
でも、もう一回聞きたかった
言って欲しかった
まあ、こんなコト、咲の前じゃ絶対言えないけど・・・

「もうっっ」
更に真っ赤になる咲の顔
「好き!なんだってば・・」
もう、理性、持てそうにない

「誰が?」
それでも、余裕ぶってる俺

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