最後の夏-ここに君がいたこと-
心臓はバクバクで鼻水を出して泣きながら走る。
道も何も分からないけれど、ひたすらに下を目指す。
ところが走っている途中で私は何かに躓いた。
「きゃ……」と悲鳴も上げ終わらない内に、体が転がり落ちる。
一瞬の出来事。
真っ暗で何も見えない中、ぐるんぐるんと体は回転を繰り返し山道を落ちていく。
「志津―?!」
後ろからその様子を見ていた悠太と陸は相当驚いたと思うし、焦ったと思う。
道も何も分からないけれど、ひたすらに下を目指す。
ところが走っている途中で私は何かに躓いた。
「きゃ……」と悲鳴も上げ終わらない内に、体が転がり落ちる。
一瞬の出来事。
真っ暗で何も見えない中、ぐるんぐるんと体は回転を繰り返し山道を落ちていく。
「志津―?!」
後ろからその様子を見ていた悠太と陸は相当驚いたと思うし、焦ったと思う。