最後の夏-ここに君がいたこと-
8月14日
朝日が海に当たってキラキラと反射していた。
今日も暑くなることを予感させるように、セミが元気に鳴いている。
私の少し後ろを悠太が自転車を押しながら歩いていた。
その距離、約2メートル。
悠太がわざとゆっくり歩いているのは、私が怒ってると思っているのかもしれない。
帰り道、今のところふたりは一言も喋っていない。
何を話したらいいか分からないし、どんな顔をして振り向いたらいいのかも分からなかった。
今日も暑くなることを予感させるように、セミが元気に鳴いている。
私の少し後ろを悠太が自転車を押しながら歩いていた。
その距離、約2メートル。
悠太がわざとゆっくり歩いているのは、私が怒ってると思っているのかもしれない。
帰り道、今のところふたりは一言も喋っていない。
何を話したらいいか分からないし、どんな顔をして振り向いたらいいのかも分からなかった。