最後の夏-ここに君がいたこと-
「もー、どうでもいい」と呟いてベッドに倒れ込むと、マットが反発してぎしっと鳴った。


体がベッドに沈んでいくような虚無感。


講習も、受験も、今はなにもかもがどうでもいい。



少しでも眠りたい……。


寝ていれば、きっと何も考えなくて済むから。

きつく目を閉じると、吸い込まれる様に眠りに落ちた。




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