私に恋を教えてくれてありがとう【下】
愛していなかったわけではない。


確かなものを心の奥底から感じていた……


しかし、それを蝕んでいったのは

彼の一挙一動だったのかもしれない。



浅はかな牧田の行動は

繊細なガラス細工に

目に見えないヒビを与え

それは繰り返され

最後の痛恨の一撃で

見事に壊されたといったところではないであろうか……。

< 114 / 355 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop