私に恋を教えてくれてありがとう【下】
本来の私は平凡な幸せを貫くただの女の筈。


どこで何を感じた?

何を勘違いしていた?



自分への想いは本当の愛だと信じていた?

だからこの道を選んだの?



なんてお門違いな想いなのだろうか。



間違いはそれ一つではない。



自分の気持ちだ。


私は彼との関係をあまりに軽率に考えていた?


……いや、ちがうのだ。


もしもの事は前々から考えていた。

しかしその答えに背を向け
靄をかけ

一時の幸せと刺激に身を任せ

“若気の至り”というものに
もたれていたのではないだろうか??



結果、どちらにしろ私は……




 ただの泥棒猫なのですね。

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