私に恋を教えてくれてありがとう【下】
そう
それは
……華子はケースを開け息をのんだ。
中にあったのは涙形のピアス。
蓋の裏にはメッセージカードが仕掛けてある
“これでどこでも
いつまででも
一緒にいられるね”
“愛しています華子”
彼の独特で粗雑に見られる走り書きが手元でどんどん滲んでいく……。
「なんでこんなことするの……?」
殆どが息だった……
私の声は……。
でもこの言葉は完全に華子を支配し
消えかけていた彼の残した黒い染みを蘇らせた。
それは
……華子はケースを開け息をのんだ。
中にあったのは涙形のピアス。
蓋の裏にはメッセージカードが仕掛けてある
“これでどこでも
いつまででも
一緒にいられるね”
“愛しています華子”
彼の独特で粗雑に見られる走り書きが手元でどんどん滲んでいく……。
「なんでこんなことするの……?」
殆どが息だった……
私の声は……。
でもこの言葉は完全に華子を支配し
消えかけていた彼の残した黒い染みを蘇らせた。