私に恋を教えてくれてありがとう【下】
「やっ!!
ほんっとうやめて!!
大っきらい!!!!!」
絡まる腕に抗おうと
ひたすら頭と肩を揺さぶったが
重い身体がのしかかってくる
……無意味。
「華子?わかってるんです。
あいつ等がこうさせたんでしょ?
もういいんだよ?
僕が守りますから……」
恐ろしい程の腕力、握力で捕えられた獲物に
カラカラに乾いた唇が痛い位押しつけられ
うるおいを求めむさぼった。
「……や!!……んっ!」
執拗に溢れる彼の愛が華子に注がれ
中和されたものを彼は欲しがった。
「ん…華子…ん…んん」
華子の瞳は乾くことがなかった。
……もう感覚がなかった。