私に恋を教えてくれてありがとう【下】

祐樹の目からは

今まで一度も見たことのなかったものが

絶え間なく流れ落ちた。



……華子は自分の策謀で

一番愛する人間がこんな姿をさらすとは思ってもいなかった。


まるでりん雨。



しとしと、しとしとと彼の

華子好みの服が濡らされた……。



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