私に恋を教えてくれてありがとう【下】
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牧田先生は、毎年、和葉に会っていた。
私があの子のところへ行く時
必ず一番奥の水子の像に
これでもかという程華やかな花が供えられ
手紙が添えられていた。
“和葉へ”と。
一緒に来た祐樹は、やはり複雑な顔を見せたけれど
私は彼の手をきつく握りしめ、微笑んで見せたら
祐樹は、何倍もの包み込むようなきらきらした笑顔を向けてくれた。
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