私に恋を教えてくれてありがとう【下】
華子はドアを閉め、困惑しながら牧田を見た。


彼は机で所見を書き始めている。






・・・・今話しかけたら邪魔かな・・・・・・・






・・・・もうちょっと待ってからのほうがいいかな・・・・・




牧田は眉間に皺を寄せた華子に気づいた。



「どうしました?」




あっけらかんとした態度だ。





「あ……あの……」





華子は言葉に詰まってしまった。





牧田は所見を書く手を止めペンを放り投げ、

イスに座りながらグルリと華子の方を向いた。



「あなたさ……」



「!?……はい!」






……怒られる!!!!




「ちょっかい出されやすいでしょ」




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