私に恋を教えてくれてありがとう【下】
今華子は

自宅最寄の駅からふた駅離れた




いつも老若男女賑わう街に降り立っていた。





クリスマスを1ヶ月先に控えている町並みは


早くも赤と緑が目立っている。





胸をわくわくさせる鈴の音の音楽を聞きながら、



ショーウインドーを過ぎる度、


前髪が整っているか、




洋服のバランスはおかしくないかを見て


微調整しながら

駅から徒歩2・3分の約束の店へ向かった。

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