愛のない世界
言われなくたって、分かってる。


分かってるつもりだけど、何故だか止められない。


どーしても、何をしても止められない、彩香。


この世に、男がいなくなったら分からない。
でも…。



ただでさえ分かってるコトを、更に追い討ちを掛けられる様に言われると余計に腹が立つ、彩香だった。


相手にしてみれば良かれと思って、言ってるのかもしれない。


でも、今の彩香には素直に聞き入れられなかった。


最早、男も酒も絶つということは、彩香にしてみれば拷問に近い話しなのだ。


まるで、ヤク中の常習犯みたいに…

男と酒に溺れていた、彩香…。





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