愛のない世界
男は常に、うっとうしい生き物だ。


ちょっと、男が喜ぶ甘~い言葉を使うと、男達は更に勘違いをする。


「だっろ~。俺に一度抱かれると、ほとんどの女は他の男じゃ物足りないって言って、俺から離れられなくなるんだぜ!ったく、女ってヤツは…」


― 『女ってヤツは?』
ふざけんなっ!!
女がイったかどうかも分からないヤツに言われたくない!
お情けで言って貰っているのが、何故、分からないんだ?
ただの動物なのか?
お前達、男は…? ―



男達の勘違いした言葉を聞きながら、彩香はどんどん醒めていく。

そして、醒めた目で男達に心の中で問い掛ける。




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