愛のない世界
行きずりの男と、お座成りの行為。


やめられない日々が、続く。


行為が終わると、男のスキを見計らい、さっさと身支度をして家路へと急ぐ日々。


一刻も早く、男達の残像を拭い去りたかった。


彩香の体にまとわり付く残香は、彩香に後悔の念を現わさせ、戒める。


そんな躰を、家に帰るなり服を脱ぎ捨てシャワーを浴びる、彩香。


この汚れ切った体を、一刻も早く綺麗にしたかった…。


それなのに、彩香の汚れきった体は、どんなに洗っても洗っても綺麗になるハズも無く、更に彩香を傷付けていく。




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