愛のない世界
二人は、強く激しく抱き合った。



何度も何度も口づけを交わす。


互いをむさぼる様に、激しく激しく何度も求め合った。



柔らかな唇が、柔らかな部分へと滑り落ちる。


その度に二人は、肩を震わせもっと奥へと引き寄せる。



一つになる瞬間、始めて幸福せを感じた、彩香。


痺れる感覚は、今まで感じたコトのない法悦感を帯びたのだった。




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