Pinky2
「ちょっ…奈々!いきなり何!?」


「…美緒…あんたそんなに胸でかかったっけ?」



「ブッッ!!」



な、なんちゅう話してんねん!!

吹き出してもたやん!


男風呂まで丸聞こえやんけ!



俺は焦って周りを見渡した。

タイミングがよかったせいか、更衣室には俺以外誰もいなかった。


…よかった。

他の男が聞いてたら、俺はマジ切れしてたな。



「あー!ほんとだ!美緒ちゃんの胸柔らかいね〜。」

「ひゃっ!?…触るのはなしやって!わあぁ!!」



は?

誰やねん、美緒の胸触ってるやつ!!


「…さわんな…。」


って!

何でこんなこと声に出して言ったんや、俺ーっ!!


女子にまで嫉妬するとか…
恥ずかし…。


それから俺は無言で黙々と着替えた。


俺以外に触らせんなって言わな!

って考えながら。


「美緒、大きくなったよねぇ。」


「だからもうその話は終わりやって!」


奈々の声に美緒の恥ずかしそうな声が重なる。

「もしやこれは啓君のせいでは?」


と、他の女子が言った。

「ぶふっ!!」

思わず吹き出してもたやんけ!


ななななんで俺のせいやねん!
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