Pinky2
「っ…な、なな何でそこで啓が出てくるん?」


そういう美緒は噛みまくっていた。

うわ、美緒、今絶対顔真っ赤や。

想像できるな…。


「だってぇー、あんだけ仲良かったら一線越えてんじゃないの?」


「ゴホゴホッ!!」


ちょーど、ミネラルウォーター飲もうとしてた時にクラスの女子の声が聞こえて、器官に水が入ってしまった。


「んなっっ!!」

ガン!!



美緒の変な声と共に何かにぶつかる音がした。


あ、あいつも相当同様してるな…。


…俺もやけど。


「ちょっと美緒ちゃん大丈夫!?」


「…え?その反応は…まだだったの!?」


多分美緒は驚いて、更衣室のロッカーにぶつかったんやろう…。

その反応に奈々は驚いてるみたいや。


「ま、そ…その話はもうええやろ…。」


限界そうな美緒の声。



「えー、何でよ。ききたーい!」


おいおいおい!

だから男子まで丸聞こえやって!!



「っ、な、いーやん!もう!!」


「よくなーい!話せっ!!」


反抗する美緒に対して他の女子たちはつっかかる。


…これはいわゆる恋話ってやつなんか?!



女子は好きそうやなー…
こういうの。



「啓は…私の事、……。」


美緒の声が段々小さくなって、最後らへんが聞き取れなかった。


何で急に声が小さなったんや!?



「きゃー!うらやましいー!いいなーっ!!」



…気になるやん。

他の女子が騒ぐ声を聞いてたら、俺は美緒に会いたくて仕方なくなってしまった。



バレんかったらえーんやろ?

美緒にメールしよ




俺は思い付いた瞬間から美緒にメールを送っていた。

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