Pinky2
…でも、

「何処に行くん…?」


「東京ー!」

啓が楽しげに言った。


「えっ!?」


ととと東京!!?!!


いきなりの事過ぎて私は状況が理解できなかった。



が、話を聞いているうちにわかってきた。



つまりはこういう事らしい…


昨日の夜、私達が寝ている間に電話が鳴って

お兄ちゃんが出たら…








勇斗兄ちゃんからの電話やった。


それで、引っ越したばかりの住居やから、片付けの手伝いとして来て欲しいと頼まれたらしい。



それで何故か今日行くことになってしまった…だとか。


「渚は東京にいる友達に会いに行く日が今日やったから、一緒に行こうと思ってな。」


なるほど。

それで今日なんや。




それから何時間と車の中で過ごして、やっとこさ東京に着いた。



「渚さんばいばーい」


渋谷で渚さんを降ろして、私達は勇斗兄ちゃんがいる家へと向かった。


「…ん?あいつの…勇斗の家何処や?」


…ま…まさか。


「お、お兄ちゃん?」

「徹兄ちゃん…?」



啓の声と私の声が重なった。






「………迷ってもた★」


「「はぁ〜!!?」」


ここまで来てそうきたか!!



「あ、だーいじょーぶやって。電話して聞き直せば…。」


ああ、そ、そっか。
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