Pinky2
「わからへん。」

「ついてったるわ。」


「…ありがとう。」

付き合うとこんな事も当たり前になってしまう。



ちょっと…

というか



かなり嬉しい。



「あそこや。待っといたるから早よ行ってこい。」

「うん!」



お店を出た少し曲がった所にあった。


水族館の敷居の中の外だから、人が多い。



それを掻き分けてトイレに行った。


そして出てきた時には…




なんで?

啓がいない…。


さっきまでそこで待ってるって言ってたのに…。

もしかしてトイレに行きたくなったから行ったとか?



人混みの中、私はベンチに座って啓を待っていた。

奈々達には心配かけないようにメールはしておいた。



「ねーねー、君1人?」

「え?」


「俺ら暇だからさぁ、相手してよ。」



今時そんなナンパの仕方で女の子がついていく訳ないやろ…。


「無理です。人待ってるので…。」

「いーじゃんいーじゃん。」

うわ…
手引っ張らんといてや。



すると






バッ!!







「?」

私の手を掴んでいたナンパ男の手を誰かがひねり返した。



啓!!?





と思い顔をみたら、違う人だった。




あれ…?

この人、何処かでー…?
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