Pinky2
「はーっ!楽しかったな!どたんば旅行。」

そう言って笑う啓。


「そうやんな!めっちゃ楽しかった!!」



「あのさ…。」

「うん?」


啓が何か言いかけたから、聞き返した。




「やっぱ1日中一緒にいると幸せやな…。」


「あ…私も!」



照れながら言う啓のせいで私まで照れてまうやんか…。



ぎゅう…



誰もいない浜辺でいきなり抱きつかれた。



「…。」


それでもってチューされる。



何度も繰り返して落ち着いた頃に、啓は私の耳元で言った。


「美緒…お前を好きすぎて、理性ぶっ飛びそうな時あるやろけど、俺も俺で耐えるから!やから…」



そこで一拍おいて、

「やから…嫌な時は嫌って言えよ?」

って言ってくれた。



急な展開に頭がついていかない私はただ頷くだけ。

でも、私を抱き締める腕の力強さに誇りを感じていた。







「大好き…。」










「俺も。」











啓は私を包み込むように抱き締めてくれた。



…あったかい。

本間に、啓と旅行できてよかったで…。


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