Pinky2
あー…。

今どうしようもなく甘えたい気分。




「啓…!?」

「んー?」



俺は抱き寄せた美緒の頭に自分の頬をすりよせた。


あかんな…

このままやと抑えが効かなくなるかもしれん…



とは分かってても止められない。


「け、啓!ドラマ見るんやろ!?」




そうそう。

ドラマ…



って美緒が止めてくれるまで触っちゃう俺。


「ちぇ…。」



実を言うと、沖縄旅行の時も…

口では余裕を持って「大切にする。」って言ったけど、本能押さえんのに必死でさ…。


好きすぎて…



抑えが効かなくなる。





そりゃ俺だって男やし?

好きな女の体ぐらい興味津々に決まってるやん?



それを…


いつも家で徹兄ちゃんが帰ってくるまで2人っきりの間、よく我慢できてるよな…俺。



聞くところによると、英二達はもうやってしまったらしい。



それが少し羨ましかったりするねん。




あーあ…

あんなとこでカッコつけるんやなかったなぁ…。



とかいう考えを巡らせていると…


「啓…。」

美緒が頭を俺の肩に乗せてきた。



いきなりでビックリした。

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