Pinky2
夜遅いし、こいつらも酔ってるやろーから、仕方なく家に入れることにした。


…といってもここ、美緒ん家やしな。



俺は酔っぱらい達を一階のリビングに連れてった。


徹兄ちゃんには悪いけど、そいつ等と一緒に寝てもらう事にして。






美緒の事なんか言ってたしな…気ぃ抜けねぇ。




俺は全員が寝たのを確認し、美緒の部屋に入った。




「うぁー…。疲れた。」



もう夜中の1時。


美緒が寝ているベッドに歩み寄る。



「くそっ…可愛いすぎ…。」



美緒の寝顔見たら文句も何も言う気が失せた。


今はこいつ見てるだけで幸せやわ…。



「…ん……ぃ…。」


ん?

寝言か?



「どんな夢見てんねん。」



俺は美緒の前髪を掻き分けた。


その時、はっきり聞こえた。




「…啓…。」



「えっ!?」



起きてるんか!?


と思って様子をうかがうと…



「スー…スー……。」



寝てる。


ってことは俺の夢見てんのか!?


しかも微かに微笑んでるし!


夢の中の俺と何してんねん。


たった一言、名前を呼ばれただけで幸せになる。


美緒がそばにいることが当たり前になってる。


それが嬉しくて仕方なかった。




「しょーがねぇな…。そんなに俺が好きなら、今日も一緒に寝たるわ…。」



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