Pinky2
とか言いつつ、俺が一緒に寝たいだけやけど。

俺はそのままベッドに潜り込み、美緒にピッタリくっついたまんま寝てしまった。




朝…


ザ───!



!!?!??




音にビックリして飛び起きた俺。


パッチリ開いてしまった目を擦って窓の外を見ると、大雨が降っていた。



「うっわ…すんげぇ雨。」



風も相当きついのか、向かいの家の庭にある木の枝が折れている。



ん?

美緒が居らへん。



雨に気を取られていた俺はその事に気づかなかった。




きっと先に起きて1階に…




って!


あかんやん!

1階には変態がウジャウジャとおる!!




俺は寝癖でボサボサの頭なんか気にする事もせず、急いでベッドから飛び降りた。



ドタドタドタドタッ!!!

ダンッッ!!








「えっ!?何っ!?」


階段を降りたときにタイミングよく美緒が廊下に出てきた!



俺は美緒に抱きついた。



「なっ…なんもされてへんか!?」



「えっ…何が?」


美緒は訳がわからんといった表情だ。

何とぼけてんねん。


「だからっ…あいつ等!!」


と言って勢いよくリビングの中を覗いた。




「あ…れ?」



だ…誰もいない?


なんでやねん!


昨日の…夢やったんか?



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