Pinky2
その後、奈々はクラスメートの夏美(ナツミ)から色々教えてもらったと言っていた。

噂で聞く限りでは、クラスの半分はそこまでいってるみたい。



想像できへん…。

啓とやで?


いくら彼氏でも、付き合って1ヶ月くらいしか経ってないのに急ぐのは…ちょっとあかん気がして…。

それに、私の体見て、幻滅されたくないんよね。

だから怖いっていうか…。

啓は…そんな事考えたりしてんのかな…。



「たっだいまー」

学校から帰ってご飯の支度をしていたら、部活帰りの啓が元気よく帰ってきた。

「おかえり。疲れてへんの?元気やな。」

ハイテンションの啓が面白くて、なんか可愛い。


「ったりまえやん」

そう言いながらキッチンにいる私の手元を後ろから覗き込む。


「今日の晩飯はー…ロールキャベツやん!」


晩ごはんを当ててから、鼻歌まで歌いながら二階に上がっていく。

啓の好きなメニューにしといて良かった。


実はこの前まで啓のお兄さん、勇斗(ユウト)兄ちゃんがいたんだけど、そろそろ戻らないと課題がヤバいとかで東京に帰っていった。

だからまた3人で生活している。
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