Pinky2
3章
旅行から帰ってきて2日がたった。



今日は割とのんびりした1日になりそうやな…。


学校で奈々と英二、啓といういつものメンバーで話ていた。


「美緒ー、俺明日から監督がいない3日間、部活が放課後はなくなるねんて。」



…ってことは。



「一緒に帰れるん!?」


「そや」


「やったぁ!!」





よく考えれば、私はいつも1人か奈々とか、他の友達と成り行きで帰るばっかりだ。



ま…当たり前やねんけど。

少し放課後に一緒に帰りながら寄り道してゆっくり帰るの憧れてたんよなぁ。


1回もしたこと無いわけやないけど。



「嬉しそうやなぁ、美緒は。」



横にいた英二に言われる。


「だって滅多にないやん」

「確かに。」



「啓ー、なんか女子が呼んでるよー。」

あるクラスの男子が啓に言った。

え…

1年生?


可愛い子やなぁ…。


「あー…、うん。」



啓はだるそうに席を外した。


告白…やんな…。


嫌やな…。




「美緒、行っちゃうよ?いいの?」


あかん…


行ってほしくないけど…。



啓の彼女だからって、他人の告白を邪魔する権利なんかないやろ…。


じっと我慢!!


「それにしてもあの子…啓には美緒がいるって知ってるのかな?」


「さぁ…。」
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