Pinky2
「なぁ…お兄ちゃん。」


「ん?」


ええい!

突然聞いちゃえ!!



「同窓会の日、なんかあったん?」



「ゴホゴホッ!」


うわっ!

汚っ…お茶吹き出した!




「美緒、…なんっ…いきなり!?」



お兄ちゃんは混乱しているらしく、言語が変や。



それでも私は構わず聞いた。



「なんかあったん!!?」



お兄ちゃんと渚さんのためなんやから。



「別に何もなかったわ。お前こそなんかあったんか?」



「えっ、なんで私!?」

「突っ掛かってくることなんかないからさ。…あいつ等に何かされたんかッ!!?」



でた…


お兄ちゃんの心配性…。


「あんな…渚さん、今日家に来ててんで。」


「…。」



ガタ…



お兄ちゃんは渚さんの名前を聞くと、黙って席を立った。



そして、振り返ることもなく、自分の部屋に入ってしまった。





やば…

気にしてたんかな…。








「ん…。」



あ、啓起きた。



「…ん?徹兄ちゃんは?」


「うぅ…。啓…。」


「うわっ、どないしてん。」


「お兄ちゃん怒らせてもたー!!」


「えっ!?なにがあってん。」


何で肝心なとこで寝んねん〜。


「啓のあほー…。」


「なんでやねん!!」

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