Pinky2
公園から家までの帰り道。
私は啓と並んで歩いていた。


「しっかし、さっきの啓、すごいいいタイミングで出てきたなぁ。」


「まーな。タイミング見計らったからな。」



「さすが啓やな。いつもありがとね。」


「いーえ。てか、お礼言うくらい感謝してくれてんのやったら、何かしてや。」


…でた。

Sっ気漂ってる…。



「い、嫌や!へんな事考えてるやろ!」


「そーやけど?何か文句あるんか?」


「…っ!?」



「声出すなよ?」



と、言われ、そのまま濃厚キス。


気持ちよすぎで、私はいつも声が漏れる。



「…っ…ふ…。」



………。

てゆーか…ここ、道端…。

私は抵抗出来ないほどボーっとしてしまっていた。




やがて、唇も離れ、啓はため息混じりに優しく私を抱き締めた。


「…はぁ…我慢しんどい。」
「…我慢?」


「そ。俺、渚さんに美緒貸してたから。」


それって…ヤキモチ?

啓の顔、暗くてもわかるくらい赤い…。

「もう啓といつも通り過ごせるって…。ずっと一緒やで?」


「うん。分かってっから。」



そうしてまたチューしようとする。




「啓…ここ、外…。」


「…なんやねん。どーせ真っ暗やから誰が誰か分からんって。」



「もう…。」



恋のキューピッドってこんな大変なんや…。

げも、こんだけ頑張ったんだから




















私と啓、

お兄ちゃんと渚さんも


ずっと一緒にいられますよーに。
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