Pinky2




といっても、在校生の半分がもらえるんだけど…。


券がもらえなかった人達は、夜までには家に帰らないといけないって決まりやねん。


私は去年、1年やったから何も知らなくて、商品券は取れなかった。


それぐらい人気があるから、みんな体を鍛えて参加するねん。

半分っていっても、取得するのには一苦労。




それから私は啓のいるリビングに戻った。

やっぱり寝てる。


そういえば、啓は去年…お泊まり行ってたな。


運動神経いいもんなぁ…羨ましい…!


私は啓の顔を覗き込んでほっぺたを軽くつねった。



「ん…何してんねん。」

「へっ!?うわっ!!」



押し倒された!?

ソファーのせいで身動きとれへん!!

「美緒、こんなことして…俺が何もせえへんとでも思ったか?」


いやいや、寝てると思ってましたから!


「覚悟しろよ?」


啓の目が光った…!!

「な…何が…?」


なんかムードが啓によって出来上がってきてる気がする…。

なんか…。


「俺に手ぇ出そうなんて百年早いっ!!」



そう言ってこしょばしてきた!



「あっ!?やめっ…あはははっ!こしょばしは…あははっ…あかんって!!あはははは!!」
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