恋の方程式
第一章

先生

青い空。白い雲。


どこまでも、まっすぐ伸びていきそうな、飛行機雲。


校庭の、体育の先生の声。生徒の声。


一番前の、廊下側の席の私でも聞こえる。


青春を、一生懸命生きている人たちの声――――・・・・。





「・・・・・音。・・・・まね。天音!!」


はっ!


「はぃ!!」


私、天音 柚姫(あまね ゆずき)は、びっくりして立ち上がった。


「こらぁ~。天音!授業中に寝るな!お前そんなに俺の授業、つまんない?」


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