紙飛行機が届けた詩



「…へぇ、あたし、ファンなんですよね。

--そうだ!
なんか歌って下さいよ!」



あたしが何気なくそう言うと、彼は少し顔をしかめた。



--何か悪いこと言った?!



「俺、そのグループ知らないんだよね」


彼はベンチに腰を下ろす。


今時、"Blue Hearts"知らない人いるんだ。


しかもこの人、大学生ぐらいだよね…



「そうなんですか」

友愛が彼の背後に立つ。


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