紙飛行機が届けた詩
「大学生ですよね」
雅が彼の隣に座る。
「…そうだけど」
前を見ていたその人は、ゆっくりと空を見上げた。
「あの…大学はどこに行ってるんですか?」
なるべく彼の機嫌を損ねないように、
だけど気になることを質問してみる。
あたしを見つめて彼は言った。
「…舞咲」
「マジっすか?!うちとこの子、舞咲志望なんです!」
友愛は雅の肩を掴んで、思いきり揺すった。
背後から突然肩を掴まれ、勢いよく揺さ振られた雅は頭をふらふらさせていた。