紙飛行機が届けた詩
「…そう」
彼は素っ気なく答えた。
「何科ですか?」
友愛は雅の肩に手を置きながら聞いた。
「…文学」
4、5秒、間があってから、返答があった。
「へぇ、そうなんですかぁ~。じゃっ、ロマンチストだったりするんですかぁ?」
友愛がもっと知りたいと言わんばかりに聞いた。
「そうかもね」
彼は答えた。
「…っあぁぁー!」
「っ何?!」
突然のあたしの声にみんなが驚き、一斉にこちらを向いた。