紙飛行機が届けた詩
「"Blue Hearts"のメンバーも舞咲だよね!知ってますか?!」
あたしはテンションがMAXになった。ような気がした。
「…だから知らないって」
彼は面倒臭そうに言った。
「あっ、そうでしたね」
あたしのテンションは降下中。
「そーいえば、来週から舞咲の学祭、始まりますね」
雅があたしのテンションを掴んで
取り戻してくれる。
「行こうよ!…って大学広くてちょっと恐いんだよね…」
ちらっとベンチの彼を見た。
彼は茜色から藍色に変わりかけている空を眺めている。