紙飛行機が届けた詩
「黙って、虎牙」
静かに、でも刺のある言い方で奴を制した。
「なんだよ、冷てぇなぁ」
少しふて腐れながらこちらにやって来る。
「俺達の仲じゃんかぁ…」
そう言っている奴の顔はまさにアヒルそのもの。
「そんな仲、存在しない」
笑いを堪えながら、突き放した。
「ガビーン!」
「…ぷっ、あははははは-」
もう我慢出来ない。
ガビーンなんて口で言うか?
阿呆だ。やっぱりこいつ阿呆だ。