紙飛行機が届けた詩


以前は、こんなもっさい姿にわざわざなるなんてことはなかった。



"Blue Hearts"が結成されて、徐々に有名になってきていた頃、サングラスだけで町を歩いていた。



普通のファンは
町でその人を見つけたら
遠巻きに眺めたり
近くに来てサインや握手をねだったりと、その程度だと考えるだろう。


が、"Blue Hearts"のファンは過剰な反応を見せる人が多い。


突然、背後から抱き着いてきたり

後を付け、家に押し入ろうとしたり
(その度、引越しをして…)

街中で歌えとせがんできたり…










この姿でいることを決めたのは

あの出来事からだった。



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