紙飛行機が届けた詩




-帝だっ!やばいマジかっこいー!


-ほんと。ねぇ何か歌ってよ



いつもの様に、突然ファンに話しかけられる。



-つーか、もぉ何でもいーし。歌ってるとこがかっこいーから、何歌っててもサイコー!


-言えるぅー。顔がいーんだよね、顔が



結構衝撃を受けた。



-俺の詩は届いてないんだって-






思いの外ダメージが大きく、寿命が十年は縮んだ。




それからしばらく詩が書けなくなった。






世界が無音となり、心が空となった。
















俺の詩は届かない…


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