紙飛行機が届けた詩
「へぇー。うちも、去年案内してもらった近所のお姉さんに聞いたら、
今年はサークルのやつで忙しいって言われたからさぁ…
実際、諦めてたのよねぇ。」
友愛は後ろ向きのまま歩きだした。
「友愛、危ない」
静かに雅が注意する。
「じゃあ、相当暇なんだね、城谷さん」
あたしはぽつりと言った。
二人があたしを見つめる。
「いや…半強制だったよね、和」
迷惑そうな城谷さんの顔がフラッシュバック。
(まぁ、顔はほぼ見えなかったから、
雰囲気から感じ取ったんだけど…)
「うっ…OKしたんだから、予定ないってことでしょ」
二人はじぃーっと見てくる。