紙飛行機が届けた詩
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そんなたわいもない話をしている間に、舞咲の前までやって来た。
「城谷さんは…っと…あっ!いたいた」
相変わらずもっさい姿の城谷さんは、塀にもたれ掛かり、空を見上げていた。
「城谷さんっ!」
あたし達は、駆け足で彼に近づいた。
「…あぁ、早いね」
彼は、ゆっくりと塀から背を離す。
「当たり前じゃないっすか。女子高生なめないで下さい」
友愛が胸を反らせて言った。
「…なめてないけど
-あぁ、これね」
そう言って、城谷さんはあたしたちに、一部ずつパンフレットを配った。