紙飛行機が届けた詩
"夢の舞咲"
という店を指す。
紹介文のところには
"芸能科経営
ホストクラブ
テレビの中のあの人 を指名しちゃって 楽しんじゃって♪
Blue Heartsも待っ ている!"
と書かれている。
「……今、混んでると思うよ…」
城谷さんはパンフレットから目を逸らす。
「良いんです。行きたいんだから」
あたしは別に構わない。
混んでたって何してたって、これは行っといて損はない。
「…わかった。ついて来て」
そう言って
城谷さんは校舎の方へ歩きだした。
微かな香水の香りが鼻を掠めた。