紙飛行機が届けた詩
「今日、ファッションショーの後にシークレットライブがあんだけど…」
「まじですか?!」
「しぃー!」
周りの人が桜庭さんの奇声で、一斉にこちらを向く。
「…そんで、その後控室に招待してあげるよ」
「~っっ」
-っ、ばれたらどうしてくれんだよ。
虎牙は笑みを浮かべた。
確実に面白がっている。
「…そんなことして大丈夫なんですか?」
右手を軽く挙げ、挙手のポーズをとる雨音さん。
そうだ。
この馬鹿にもっと言ってくれ。
「大丈夫だって。本人が言ってんだよ」
身を乗り出し、永田さんは言う。