紙飛行機が届けた詩
ラッキー♪
やっぱり来て損はなかったなぁ。
あたし達はなんと、あのBlue Heartsの虎牙に接客してもらっています!
しかも、ライブ後の控室に招待されちゃったし。
ウキウキで話していると
「そろそろ演舞会場行かないと満席になるよ」
城谷さんが今まで閉じきっていた口を開いた。
ブー。もう少しいたかったのに。
あたしが頬を膨らましているのにも気付かず、支度を始めていた。
「…じゃあ、行こうか」
城谷さんは会計へ向かった。
「あっ…もう。そんなに急がなくたって良いじゃんか…
あの!虎牙さん」
あたしは城谷さんの背から目を離し、虎牙さんの方を向く。
「なぁに?」
虎牙さんが優しく微笑みかけてくれる。
「ありがとうございました。
それと、また後でお願いします!」
そう言って、城谷さんの後に続く雅と友愛のところに駆け足で向かった。